コラム(各種情報)

新第7回「オンラインゲームの重要特許」とは(4)

植村 貴昭
この内容を書いた専門家
元審査官・弁理士
行政書士(取次資格有)
登録支援機関代表

 

4.特許番号: 特許第5814300号(国内)は、概要: 事前に設定・選択したキャラクターの組み合わせやパラメータに応じて、育成過程で特定のイベントやシナリオ分岐を発生させるためのプログラム制御の特許です。

 本特許は、『ウマ娘 プリティーダービー』などを巡る訴訟・和解の文脈で広く知られるようになった、育成系オンライン・ソーシャルゲームのシステム特許です。本特許は、プレイヤーの試行錯誤を生むゲームバランスのロジックが知財として保護しています。 

(根拠となるURL)

特許第5814300号(ゲームプログラム及びゲーム装置 / コナミデジタルエンタテインメント)

J-PlatPat(特許第5814300号)

https://www.j-platpat.inpit.go.jp/

 

5.特許番号: 特許第4010533号(国内)は、概要: オンラインゲームのプレイ中に端末が一時的なスリープ状態や中断状態になった後、復帰した際に通信の切断状態や安全性を確認するためのポップアップ画面等を適切に割り込ませて表示する制御の特許です。

 本特許は、オンライン対戦や常時接続が当たり前になったスマホ・携帯機ゲームにおいて、「電波が途切れたりスリープしたりした際の不正やデータ破損を防ぐ」という、地味ながら運営型ゲームの安定稼働に欠かせないシステム特許です。  

(根拠となるURL)

https://www.j-platpat.inpit.go.jp/

6.特許番号: 特許第4262217号(国内)は、タッチパネルやボタンへの「長押し」入力を検知し、経過時間に応じて攻撃の威力や効果範囲を段階的に変化(チャージ)させて発動させるゲーム処理の仕組みの特許です。

 本特許は、アクション性の高いオンラインマルチプレイにおいて、単純なタップだけでなく戦術的な駆け引きを生み出すための定番インターフェース技術です。多くのゲームで採用されている普遍的な操作も、かつてはこうした特許によって権利化されてきました。 

(根拠となるURL)

特許第4010533号(ゲーム装置およびプログラム / 任天堂)

J-PlatPat(特許第4010533号)

https://www.j-platpat.inpit.go.jp/

 

7.特許番号: 特許第3637031号(国内)は、概要: 3D仮想空間において、自キャラクターや他プレイヤーが柱や壁などの障害物の裏側に隠れて見えなくなった際、その位置をプレイヤーに伝えるためにシルエットや半透明のマーカーで描画する技術の特許です。

 本特許は、多人数が入り乱れるMMORPGやバトルロイヤルなどのオンライン3D空間で、「視界が遮られて状況が全く分からない」というストレスを解消する、極めて実用性の高い画面描画・視認性向上のための特許です。 

(根拠となるURL)

特許第3637031号(3Dゲームにおける遮蔽物裏キャラクター描画 / カプコン)

J-PlatPat(特許第3637031号)

https://www.j-platpat.inpit.go.jp/

 

8.特許番号: 特許第7855029号(国内)は、概要: オンラインゲームをプレイ中、プレイヤーの顔を捉えたカメラ映像データとともに、「実際に顔が映っているか・有効な状態か」という状態情報を組み合わせて効率よく送受信・表示する制御システムの特許です。

 本特許の技術は、近年、任天堂が新たに登録して話題となっています。本特許は、フレンド同士がビデオ通話や顔のアイコンを表示しながら遊ぶ現代のオンラインゲームにおいて、無駄な通信負荷を抑えつつスマートに映像を同期させるための最新の工夫が詰め込まれています。

(根拠となるURL)

特許第7855029号(カメラ映像と状態情報の通信制御 / 任天堂)

J-PlatPat(特許第7855029号)

https://www.j-platpat.inpit.go.jp/

 

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